バリ島。ビザ更新の作業5

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さて、イミグレの面接が来た翌日に彼はヌガラの役所にむかった。
イミグレ職員に何をどうすればいいのかを確認したらしい、

例の用紙を持っていけば相手はわかると。他は何もいらないと。

そんな言葉をうのみにした彼。
何も他を持っていかなかった。

ただなぜか、結婚証明のコピーだけ持って行ったらしい。

役所に行って事情を伝えたところ、自分のKK(戸籍抄本みたいなもの)の原本は持ってきたか?と突っ込まれたらしく
イミグレ職員は何も持っていかなくてもいいと言われたことと、この作業は自分がやるはずじゃなくイミグレが郵送ですでに書類はヌガラの役所に送られてきてるから調べてくれと言えば、担当者は、その書類が手元に郵送で来てないなどと、
なんだかんだと、話が全く進まらないらしい。

しまいには、その職員は2012年から担当してるからそれ以前のことはその前の人に聞かないとわからないと言い出したらしい。

言ってやればよかったしょ!パソコンがあるのにデーター管理してないのか?

全く彼の話を聞いてるだけでイライラしてくる。当事者の彼はイライラしないのだろうか?同じローカル感覚だから相手の立場とかも思ってなんとも思わないのだろうか?

そんなことは絶対に彼に言えない。大喧嘩の火種になる。笑

で、結局どーなったの?

もう私の中では途中経過はどーでもいい。

任務完了か。そうじゃないか。報告はそれだけでいい。

余計な感情は自分が疲れるだけだから耳にしなくていい。

次の水曜日にまた来いと言われた。

そ、来週またヌガラ行くのね。
で、水曜日に出来るのね?

まだわからない。

喉まで出る。

何のために向かう?

さて水曜日。彼は色んなものを持参した。たぶん持って来いと言われたのだろう。
たしかイミグレ職員は何もいらないと言っていた。

本当みんなもう適当すぎるよ!
自分の事じゃないからどーでもいいんだろうな。

約3時間ヌガラの役所で待った。
その間、昼休みを挟んだ。間違いなく職員は昼ご飯を食べたであろう。私たちはひたすら外の椅子に座っていた

スマホのバッテリーが朝満充電だったのが30%までになった。どんだけ無駄な時間ここに3時間も足止め食わされるのか!!

そーいやー

思い出した。

20年前、同じヌガラの役所で結婚証明の書類作るのにものすごい時間とお金がかかったことを。
彼が日本に行くためには日本に居た私が札幌のイミグレに行って彼のビザを作る予定だった。そのためにいろんな書類が必要で。
バリの袖の下とか、若かりし頃知りもしないし、なんでそんな理不尽なんだ?と本当に頭にきた話だった。
そーゆー環境の土地柄なんだとその時は受け入れられず

今では自分に言い聞かしてる。

嫌なら日本帰ればいいだけじゃない?いつでも帰ることは出来る。この土地で得られる経験は買えない。
その経験はここでしか得られない。
金で買えないものには価値がある。

彼がしびれをきかして、役所の中に再度入っていった。
しばらくして出てきて

帰るぞ!

 

 

 

ゲット!!!!!

この封筒は開封できないようになってる!

ただここはバリ島

詰めが甘い!!!

開封出来ないようにしてるのはホッチキス止めのみ!笑

もちろん中は開けないが…

ホッチキス止めですか…

いーなーこのゆるい土地!

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